華姫と鮮血の恋
第1章 鮮血
「で、華衣?お前は僕が怖いの?」
「…いえ、そうでは、なくて。私は、お父様が、怖いのです。」
「父上が?」
「っ、はい。私を道具のように扱うので。私はまるで、まるで、性欲処理機のように…………っん」
二人して寝台にあがってたったの三分。
紅覇は、華衣の唇を奪っていた。
「もう、言わなくていいよ。僕ならそんな怖い思い、させないから。」
(可愛いッ!)
深い口づけに、ん、…ん、と声をあげる華衣が可愛くてたまらない。
「ん、…………ん、っん……ふぁ、」
(紅覇様、キス、深い、よっ、)
頭がクラクラする。