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華姫と鮮血の恋

第1章 鮮血


熱い紅覇の舌が、自分の舌を吸うたび、のどの奥から甘い声が漏れる。

「紅覇、さま、いた、すのですか?」

「怖い?」

尋ねた紅覇の言葉に、華衣は首を横に振る。

「紅覇様が、優しい方だと、わかりました、から。」

「僕は………優しくなんかないよ。」

そういって、再び自らの唇を華衣のそれに重ねる。

唇の間から、舌をすべりこませると、華衣はまた、甘い声を出した。

「ん………ん、ん、ん、……んぅ、」

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