テキストサイズ

夜の幕がゆっくりと開く

第1章 夜の幕がゆっくりと開く

「ぐあ゛あっ!?」

強いバイブレーションの音と共に衝撃が走った。

「どうや?気持ちええやろ?口を開けてくれたからさらに気持ちよぉなってると思うで?」

しきりに俺の頬を撫でながら細い目が笑う。

「くっ…あぁっ…んな訳っ…はっんぅっ…ないやろっ…」

ミチミチと食い込んでくるひもが食い込みすぎてそのうち先を千切り捨てるんじゃないかと思わせるほど俺自身ははっきりと反応を示していた。

「どうや?そろそろ言う気になったんちゃう?」

「はぁっ…言うわけっ…なぃっ…い゛あ゛あぁっ!?!?」

振動がある場所を直接突いたとき、俺の体に何が起きたのかわからなかった。ただ、突然痛みしかなかった体に濁流の様に押し寄せた快感が俺の悲鳴になって背中をそらした。

「見っけた。ここやね。」

「やめっぐあっんう゛あぁっはぁあんっ」

俺が反応を示せば示すほどにバカの一つ覚えのようにそこばかり振動と衝撃を加えはじめたしたのやつはさらに俺の破裂寸前の自身を触るものだから喉がいたくなる。

「一旦休ませてやるか。」

俺の叫び声を切り裂いて、やつの声がした。

やつの声で二人の動きがピタリと止まり、振動と突き刺さる衝撃が止まった。

「どうだ。僕に膝まついて、お願いする気になったかい?今ならセリに出すのも見送ってやる。」

「はぁ…はぁ…はぁ…誰が…お前なんかのっ…」

「…これは驚いた。いや、素晴らしい精神力だ。並々ならぬ環境を生きてきただけある。こいつを売るのはもったいないな。僕の方で性奴隷として置いておくのも良くなってきた。」

「そしたら俺らはここら辺で。」

二人は俺からすんなりと離れていく。

確かに誰も助けに来いとは言ってないが俺はただ襲われただけ!?そんなん許せるわけない!!

「お前ら!!待てや!!これほどけって!!」

「俺らの仕事はここまでやから。あとはせえらい可愛がってもらい。」

「…いや。君たち、自由に調教してやれ。僕が隣で見ている方が屈辱的だろう。な、それでいいよなぁ?」

俺をおもちゃとしか思っていないやつは俺の腫れ上がった自身をグッと肘で潰せば俺を見下げた。

もはや痛みとかって問題じゃない。

俺は瞬間的に意識をなくした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ