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夜の幕がゆっくりと開く

第1章 夜の幕がゆっくりと開く

「ようやく目覚めたんか。」

「まあ、あんなことされたら、そうなるわな。やりすぎや、あれは。」

意識が戻ってもやっぱり身動きはとれなかった。ただ、紐は外されて、体はかなり楽になっていた。

体温が以上に高いのだけは別だが。

「どうせ奴隷になってまうんやったら気持ちいいことやって教えてあげるからな。」

先ほどとは違ってやけに優しい声で囁かれる。

こいつは元々から自分を隠すのがうまいやつだ。

あの火事の後もそうやった。

現場で倒れた俺を病院に連れていってくれたのはトッポやった。

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