夜の幕がゆっくりと開く
第1章 夜の幕がゆっくりと開く
ジョニーがあのとき話した、真実。
それは、あの会社の裏情報をジョニーに教えたのは、火事で亡くなった一人の女性だと言うこと。
その女性こそ、螺夢と名乗る人物だった。
「それは…俺よりジョニーが好きやったからちゃうん?俺が本気で好きやっても、それは一方通行で、俺は一人空回りして、ただ螺夢を困らせてた。あげくの果てに、その気持ちのまま、トッポまで…。」
「なんでそんなにわからんの!?」
背中に回っていた腕がだらりと落ちた。
「教えるわけないやん。だってジャッキーを愛してるから。あんなところやって知っていて、愛する人を送り出すわけないやん。」
静かに囁かれた言葉につられて瞳から静かに真珠のような涙が流れ落ちた。
「螺夢さんな、妊娠を期にあいつらから完全に縁を切りたいから、あの会社にいくってゆうててん。」
「…妊娠?」
思えば吐き気、めまい、体のだるさ。症状が当てはまる。
しかしそんな話一度も聞いたことがない。
「…会社と縁が切れてから、言うつもりやって、笑顔でゆうてた。でも、その前に、火事に遭った。」
なにも言い返せなかった。
まるでその笑顔を見ているように、情景が脳裏に写し出されたからだ。
それは、あの会社の裏情報をジョニーに教えたのは、火事で亡くなった一人の女性だと言うこと。
その女性こそ、螺夢と名乗る人物だった。
「それは…俺よりジョニーが好きやったからちゃうん?俺が本気で好きやっても、それは一方通行で、俺は一人空回りして、ただ螺夢を困らせてた。あげくの果てに、その気持ちのまま、トッポまで…。」
「なんでそんなにわからんの!?」
背中に回っていた腕がだらりと落ちた。
「教えるわけないやん。だってジャッキーを愛してるから。あんなところやって知っていて、愛する人を送り出すわけないやん。」
静かに囁かれた言葉につられて瞳から静かに真珠のような涙が流れ落ちた。
「螺夢さんな、妊娠を期にあいつらから完全に縁を切りたいから、あの会社にいくってゆうててん。」
「…妊娠?」
思えば吐き気、めまい、体のだるさ。症状が当てはまる。
しかしそんな話一度も聞いたことがない。
「…会社と縁が切れてから、言うつもりやって、笑顔でゆうてた。でも、その前に、火事に遭った。」
なにも言い返せなかった。
まるでその笑顔を見ているように、情景が脳裏に写し出されたからだ。