美しい世界
第3章 過去2
裏庭は、とても広い。
緑のアーチに色とりどりの花畑。
ふかふかの芝生に透き通るようにきれいな噴水。
僕は、この場所が好きでお城にくるとよくこの場所を訪れていた。
そっと足を踏み出し、ふかふかの芝生の上を歩こうとすると、
『誰だ?』
緑のアーチと花畑の迷路のようなところから女の子の声がした。
その声はとても威圧感がありただならぬ雰囲気をかもしだしていた。
『⁉︎』
びっくりした僕は、出しかけていた足をひっこめその威圧感とただならぬ雰囲気に圧倒され動けなくなってしまった。