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「なぁ、紘夢！聞いてるのか？」


お兄ちゃんが俺の腕を掴んだ


あ、傷……
咄嗟に隠そうと袖を下げようとしたけど


「傷…？」

手首の傷を見られて、一気に袖を捲られた


腕には青い傷が無数に。
中には内出血しているものもあった。


「これは……」

「やめて！」


今度は服を捲られて、身体中にある痣を見られた




見られた

お兄ちゃんに見られた


どうしよう



どうしよう
どうしよう




「お兄ちゃん…帰って…帰って！」

「ちょ、紘夢？！」


俺は必死にお兄ちゃんの背中を押す。

「紘夢！」
「あ、瑛士…」