Take me
第11章 11
"「待てよ!言いたい事そんなんじゃないだろ!どうしたんだよ?!何かあったのか?!」"
瑛士に言われてハッとした
死にたくない
そう思ってしまった。
お父さんの言う通り、僕の存在は要らないものなのかも知れないけれど
もう少し、もう少しだけで良いから、
苦しくても良いから、届かなくても良いから、
お兄ちゃんに恋をしていたいと、
そう思ってしまいました。
「瑛士……
助けて…」
僕、お兄ちゃんに恋する前に戻りたい
こんなにもみんなを、狂わせてしまう感情ならば
僕ごと消えれば一番良いのかも知れないんだけど、
「お父さん!!!もうやめてくれよ!!!!!!」
もう、どうにもできないみたいなんだ
ごめんね、みんな