Take me
第11章 11
二度目の眠りからゆっくりと目が覚めた
「あ、紘夢くん…大丈夫?痛い所は?じゃなくて、そんなのいっぱいあるよね…あ、喉乾いたかな?何か飲めそう?」
舞香さん……
仕事から帰って来たんだ。
「大丈夫です。お邪魔しちゃって本当、すいません…」
まだ新婚の二人の家に居座るなんて
「ううん、紘夢くんはそんなこと気にしないで?
千晃さんもリビングに居るし、行こうか」
軽く頷くと、僕の肩を支えてくれた
その仕草はどことなくお兄ちゃんに似ていた
きっと何度も経験しているから、似てきたのだろう。
馬鹿だな俺
嫉妬しても仕様が無いのに。