Take me
第12章 12
「目の腫れ、引かないね」
俺を心配そうに見て言う。
「でも触らなきゃ痛みもないし、大丈夫」
怪我のせいで、外を出歩くことも儘ならない。
この土日はこの家にいるしかないみたいだ。
「月曜日、学校行ける?大丈夫?」
「も〜大丈夫だって!学校くらいは行かなきゃだし、それに瑛士に会いたいんだ」
これ以上心配させたくないし。
メールや電話でもすれば良いんだろうけど、やっぱり顔を見てお礼もしたいから。
「そっか」
何でも優しく微笑んで、そっかって受け入れてくれるお兄ちゃんが昔から好きだった。
普段は口優しい人だけど、いざという時は本当に頼りになる。今回の事だってそう。
俺の好きが尊敬に変わってくれたらと
どれだけ思ったでしょうか。