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瑛士と喧嘩をして五日が経った。
そして、今日が六日目の夜。

時計の針はもう、12時を回っていた。


「瑛士、なんで帰って来ないんだよ」

こんな事は、喧嘩をして初めてだ。

何かあったのか……？
どうしよう。
瑛士にもしもの事があったら俺は…。


嫌な胸騒ぎと共に唾を飲む。



それとも、あの子の所に…？




もう、俺たちの気持ちが離れそうならば
せめてその距離を保っていればいい。


泣いて困らせないし、瑛士を責めたりしない。
俺が我慢をしていればいい。


もし、そんな事実があったとしても、気付かないふりをしていればいいんだ。



愛されていたい。