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Take me

第18章 18



「瑛士っ…ぁ…ふっ…」

「紘夢…良い加減泣き止めよ?」


苦笑しながら俺を抱きしめる瑛士。
ベッドの上で、久しぶりの瑛士の熱を感じる。

幸せだ。



「…だって、だって…瑛士の馬鹿っ」

意味もなく瑛士に悪態をつく。

「悪かったって。ほんとに。」



「瑛士のせいっ…全部、ぜんぶ瑛士のせいだ。

もう俺…瑛士が居なきゃ、瑛士のこと…離せないよぉ」



今、自分がどれだけ気恥ずかしいことを言っているのか。頭の片隅では分かっているけど、そんなことどうでも良かった。




「紘夢、もう知らねぇ」


瑛士のその言葉がまるで合図代わりのように、動きは激しくなった。



「…あぁっ…んあっ」

「紘夢…っ…。」




「愛してよ…俺だけのこと」



意識を手放す時、瑛士は囁いてくれた。
当たり前だろって。
愛してるよって。



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