Take me
第3章 3
「あの二人は結構続きそうな気がするけどな!」
「えー、そうか?」
「こら紘夢、高橋の恋を応援してあげ…」
ん?瑛二?
「あれ、お兄さんじゃね?」
瑛二に向けていた視線を家の方向へ向ければ、玄関には舞香さんと一緒に確かにお兄ちゃんがいた。
「じゃあ、俺はここで。メールする」
「あ、うん。瑛二ありがとう、また明日。」
瑛二と別れてから家まで走る。
「お兄ちゃん?」
「お、ひーくんお帰り。」
「なにしてるの?」
「荷物、取りに来たの。新居に移動しなきゃだからね」
「そっか」
もう新しい家に住むんだ。