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息もできない

第14章 喜んで欲しいんです

ディナー前に少し掃除しとくか

俺はとりあえず全てのテーブルを拭き始めた
ちらりと時計を見るともうすぐ朗が来る時間だ

昨日久しぶりに会った幼馴染の朗が今日、久しぶりにゆっくり話そうとまたやってくるらしい


もう来るか、とふと大通りの方に視線を向けるとそこには直と朗がいた


なんで、2人で話してるんだ…?
確か昨日も何か話していたな…


直、俺が嫉妬深いってわかってわかってやってんのか?


くそ

なんで二人が知り合いなんだ?


嫉妬でイライラして、眉間に皺が寄る
しばらく見ていると二人が手を振りあって別れた


朗がこっちに向かってくる
直は俺の方をちらりと見た




俺はその時
嫉妬の腹立たしさから


目を逸らしてしまった


直後に直を傷つけたか?と思って視線を戻したが、直は既に俺の方を見てはいなくて
買い物袋を持った後ろ姿だけが見えた


目でその後ろ姿を追っていると

カランコロン、と朗が店内に入ってきた

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