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息もできない

第1章 はじめまして

何も考えずに勧められたままカウンター席に座って後悔した

うわぁぁぁぁぁぁ…!
何俺こんなとこ座ったの!?
余計食べにくいよぉぉぉぉ…

そんなこと考えてる俺に店長さん(ネームタグ確認したら三浦さんであってた)はにこにこしながら話しかけてきた

「晩御飯ですか?」
「いえ」

つい反射的に無表情で
しかも2文字で返してしまってまた後悔

だから人と話すの苦手なんだって!
ほら店長さん黙っちゃったし…
他に言い方あったはずなのに…

「じゃあケーキとか、お召し上がりにいらしたんですか?」
「えぇ、まぁ」

こんな2文字ずつでしか
会話できない俺にも
店長さんは変わらない笑顔で話しかけてくれた

「それでは、お決まりになりましたらお呼びください」

にこっと笑って
声をかけてきた他の女性客の方へ行った

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