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息もできない

第14章 喜んで欲しいんです

もう一度掛け直してみたけど、やっぱり流れるのは同じ音声で俺はとにかく不安になった



直は見た目は綺麗で華やかだけど
中身は真逆
内向的でネガティブ


電話に出ないのが俺が冷たく接したことが関係あるのか、と一瞬考えはしたが


流石にあれぐらいじゃ、何も思わないだろう

じゃあ他に理由があるとか…?


色々考えるけど答えなんて本人がいないのに出るはずもなくて、俺は溜息をついた


「お会計お願い」
「はい、かしこまりました」


会計を済ませて時計をチラ、と見た
日付がとっくに変わった時間だった


寝てるのかもな
もしかしたら直寝てる間は電源切るタイプの人かもしれないし


どっちにしてもこの時間だし、メールも明日って打っちゃったし行くわけにはいかない


とりあえず家に帰ろう


俺は今日は休ませてやった副店長に連絡して明日は朝から出勤してもらうことにした

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