息もできない
第16章 俺に矛先を向けるな(サイドストーリー)
髪を乾かし終わって朗をベッドに運んでベッドサイドで朗の寝顔を眺める
目を閉じた朗は見惚れるほど凛々しい顔をしていて起きている時のあのふてぶてしい感じとかは全くない
思わず手が伸びて朗の髪をそっとすくう
サラサラして、こしのある髪が俺の指を抜けてベッドに落ちる
女だったら
この寝顔でイチコロだろうな
ーーまぁ、
俺は女じゃないからそうはならない、けど
俺は浮かんで来た余計な考えを振り払うように勢い良く立ち上がりソファに寝転んだ
はー、狭い
明日身体痛くなりそうだ
と心の中で文句を言いながらも俺は広いベッドで一人で寝ている朗の横に行こうとは思わなかった
なんか
なんて言うか
俺なんかが横に寝ていいのか、とか……
朗が起きていたら
『女扱いしてんじゃねぇよ!』
とか言われそうなんだけど
でもなんとなく、な……
俺は自分の考えが変な方向に向いてるのがわかっているから掛け布団がわりに掛けていた自分の上着に顔を埋めた
明日、どうやって接すればいいんだろ…
目を閉じた朗は見惚れるほど凛々しい顔をしていて起きている時のあのふてぶてしい感じとかは全くない
思わず手が伸びて朗の髪をそっとすくう
サラサラして、こしのある髪が俺の指を抜けてベッドに落ちる
女だったら
この寝顔でイチコロだろうな
ーーまぁ、
俺は女じゃないからそうはならない、けど
俺は浮かんで来た余計な考えを振り払うように勢い良く立ち上がりソファに寝転んだ
はー、狭い
明日身体痛くなりそうだ
と心の中で文句を言いながらも俺は広いベッドで一人で寝ている朗の横に行こうとは思わなかった
なんか
なんて言うか
俺なんかが横に寝ていいのか、とか……
朗が起きていたら
『女扱いしてんじゃねぇよ!』
とか言われそうなんだけど
でもなんとなく、な……
俺は自分の考えが変な方向に向いてるのがわかっているから掛け布団がわりに掛けていた自分の上着に顔を埋めた
明日、どうやって接すればいいんだろ…