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息もできない

第2章 どうしてですか?

「ありがとうございます。どうぞ」

と言うと店長さんは
お隣失礼しますって言いながら
隣の席に座った

本に集中してたから気づかなかったけど
店内にいた女の人達はいつの間にかいなくなっていた

グラスに琥珀色の液体をつがれ
どこ産の何年もののウィスキーです
とか言われたけど
そもそもお酒にあまり興味がない俺は
ウィスキーはどこのも同じだと思っていたので聞き流してした

それから店長さんと
年齢の話とか出身地の話とか
自分のことに関する話をお互いにした

店長さんは俺の三歳年上の今年25歳で
お店は二年前から始めたんだとか

少しずつ酔いが回ってきて
俺も饒舌になり話も弾んだ

明日は会社始まって初の休みだし
少しくらいいっか

そしていつの間にか俺の意識は途切れた

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