息もできない
第17章 会社に行くのです
「んーーー…」
幸せ
なんか、俺
これがあるなら多少の困難なら乗り越えられそう
そんなこと考えて嬉しさが増して
少し腕を強める
「直?」
「ん?」
「なんかあったの?」
気づかれてるなんて、そんなことないよね?
「なんで?」
「泣きそうな顔してたから」
「ん。もーだいじょうぶ」
きっと大丈夫
春陽がいれば、きっと
俺は顔を上げて春陽にキスを強請る
すぐに甘いキスが降って来て俺の思考を支配して行く
「ふ、ぁ…ん」
春陽はその後何も聞かないでずっと側にいてくれて
俺を甘やかし続けた
だから俺は嫌なことなんてほとんど忘れられて
すっきりした気分で朝を迎えた
目を覚ますと隣に恋人がいるなんてすごく幸せだ
目を閉じた凛々しい顔を見てるだけで胸が暖かくて苦しい
頬をそっと撫でてにやにやしていると
「人の顔で何してんの」
と急に喋った
すぐに目が開く
「おはよう、直」
「おはよう春陽」
二人で笑いあって
春陽が作った朝食を食べる
あぁ、なんて素敵な朝なんだろ
出社時間を決めた人に憎しみを覚えるほど時間はすぐに経って俺たちを引き裂いてしまう
家を出て春陽と俺の職場で道が分かれるところ
「じゃあ…行って来ます」
「いってらっしゃい。俺も行って来ます」
「うん。いってらっしゃい」
そう言ってもまだ俺は春陽を見つめる
「………」
「なに?」
「ーー淋しいな、って」
正直な気持ちを口にすると春陽は一瞬驚いた顔をして優しく微笑んだ
「お昼食べにきて。俺も、少しだけでいいから会いたい」
「うん!」
俺は元気良く返事をして
仕事モードに頭を切り替えながら出社した
幸せ
なんか、俺
これがあるなら多少の困難なら乗り越えられそう
そんなこと考えて嬉しさが増して
少し腕を強める
「直?」
「ん?」
「なんかあったの?」
気づかれてるなんて、そんなことないよね?
「なんで?」
「泣きそうな顔してたから」
「ん。もーだいじょうぶ」
きっと大丈夫
春陽がいれば、きっと
俺は顔を上げて春陽にキスを強請る
すぐに甘いキスが降って来て俺の思考を支配して行く
「ふ、ぁ…ん」
春陽はその後何も聞かないでずっと側にいてくれて
俺を甘やかし続けた
だから俺は嫌なことなんてほとんど忘れられて
すっきりした気分で朝を迎えた
目を覚ますと隣に恋人がいるなんてすごく幸せだ
目を閉じた凛々しい顔を見てるだけで胸が暖かくて苦しい
頬をそっと撫でてにやにやしていると
「人の顔で何してんの」
と急に喋った
すぐに目が開く
「おはよう、直」
「おはよう春陽」
二人で笑いあって
春陽が作った朝食を食べる
あぁ、なんて素敵な朝なんだろ
出社時間を決めた人に憎しみを覚えるほど時間はすぐに経って俺たちを引き裂いてしまう
家を出て春陽と俺の職場で道が分かれるところ
「じゃあ…行って来ます」
「いってらっしゃい。俺も行って来ます」
「うん。いってらっしゃい」
そう言ってもまだ俺は春陽を見つめる
「………」
「なに?」
「ーー淋しいな、って」
正直な気持ちを口にすると春陽は一瞬驚いた顔をして優しく微笑んだ
「お昼食べにきて。俺も、少しだけでいいから会いたい」
「うん!」
俺は元気良く返事をして
仕事モードに頭を切り替えながら出社した