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息もできない

第17章 会社に行くのです

いつもの朝と同じように自分の部署の人たちに挨拶をして行く


「おはようございます」


またいつものように返事が返って来て
いつものように仕事が与えられてそれをこなしていく


いつもと違うことは昼休みに起こった


春陽に誘われた通りカフェに行こうと思ってデスクの上を片付けて立ち上がろうとした時


「谷口さん」


と後ろから声をかけられた
振り返ると、忘れていた俺が昨日落ち込んだ原因


「大崎さん」
「こんにちは。今からお昼?」
「はい」
「一緒に行かない?」


どこに、なんて聞かなくてもわかってる
けど足掻いてみる


「どこにですか?」
「『BLEATH』に決まってるじゃない」


ため息をつきたくなる衝動をぐ、と抑え込んだ


一応上司だし
俺も春陽のお店に行くつもりだったし

ほんとは、行きたくないけど行かなきゃダメだよね?


「ご一緒させて頂きます」
「それじゃあ決まりね。早く行きましょう」


あぁ、憂鬱
どう言えば諦めてくれるの?

ていうか春陽
大崎さんに優しくしたら……

拗ねるから

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