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息もできない

第3章 おはようございます…あれ?

暖かくて
柔らかい
水の中に少しずつ沈んでいく

心地よいそれに身を任せていると
身体がふっと浮き上がった

身体が布に包まれる感覚と共に
意識が遠のいていった



まぶた越しに光を感じて
意識が徐々に覚醒する

「ぅん…」

今日、休みだっけ?
土曜日…だよな
もう少し寝よ…

暖かい布団の中で
横にある暖かい大きいものを
ぎゅっと抱き締めた

「あったかい…しあわせ…」

ぎゅーーーっ

すると暖かい何かが
抱きしめ返してきた

寝ぼけた頭じゃ
それも普通のことに思えて

むしろ
抱きしめられたのなんて久しぶりで
余計幸せ

「えへへ…」

と微笑んで
ぎうっとまた抱き締める

そしたら
「かわいい…」
って声がした

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