息もできない
第17章 会社に行くのです
やっぱり悪い予感は当たるんだ
「今日は社内で済ませようかと…」
「だめよ!谷口さんがいないと三浦さんと話せないじゃない」
俺が何もしなくてもベタベタしてたじゃないか
口から出そうになった言葉を飲み込んで耐える
大崎さんはとどめと言わんばかりに
「上司命令よ」
と指を突きつけた
そう言われると新人の俺に逆らうことなんて出来なくて
「…では、ご一緒します」
俺が折れると大崎さんは満足気に微笑んだ
やっぱり美人さんだ
春陽の経営するカフェは繁盛店だ
俺は毎回運が良いのかほとんど待たずに入れるけれど昼時は常に5・6人は並んでいる
それに加えて春陽目当ての客が多い分1人の滞在時間も長い
だから6人も並んでいたら昼休み時間内に帰ることは難しいから諦めてくれるかもしれない
そんな淡い期待を抱いていたんだけど
俺の運の良さは今日も健在らしくて
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「えぇ」
「お席ご案内します」
と普通に通されてしまった
「今日は社内で済ませようかと…」
「だめよ!谷口さんがいないと三浦さんと話せないじゃない」
俺が何もしなくてもベタベタしてたじゃないか
口から出そうになった言葉を飲み込んで耐える
大崎さんはとどめと言わんばかりに
「上司命令よ」
と指を突きつけた
そう言われると新人の俺に逆らうことなんて出来なくて
「…では、ご一緒します」
俺が折れると大崎さんは満足気に微笑んだ
やっぱり美人さんだ
春陽の経営するカフェは繁盛店だ
俺は毎回運が良いのかほとんど待たずに入れるけれど昼時は常に5・6人は並んでいる
それに加えて春陽目当ての客が多い分1人の滞在時間も長い
だから6人も並んでいたら昼休み時間内に帰ることは難しいから諦めてくれるかもしれない
そんな淡い期待を抱いていたんだけど
俺の運の良さは今日も健在らしくて
「いらっしゃいませ。二名様ですか?」
「えぇ」
「お席ご案内します」
と普通に通されてしまった