テキストサイズ

息もできない

第17章 会社に行くのです

春陽のことがなければ大崎さんとは普通に話せて、俺は昼休みを楽しく過ごせた

会計の時も、春陽を見ないように気をつけて先に外に出て待っていた


よかった!
なんとなく昼休みは乗り切ったぞ…!!




と、浮かれていたのも束の間
終業時間になれば、また春陽のことを思い出す
少し残業して同じフロアで仕事しているのは俺1人


春陽のこと考えたくなくて仕事してたけど
お互いのことは話し合った方がいいよね?
俺1人で悩んでいたってどうせロクなことにならないし…


俺は悩んだ結果春陽に電話をかけた
呼び出し音が響く前に


ツー…ツー…


と聞こえた


話し中…?
タイミング悪かったかな


俺は5分ほど待ってまた電話をかけてみると


『お客様のおかけになった電話番号は現在使われていないか電源が入っていないため、かかりません』


さっきはかかったのに
電源切ったとか?


勇気を振り絞って掛けたつもりだった電話が二回とも繋がらなくて、俺の気合はいとも簡単に萎んでしまった


もう、だめかも…


泣きたくなってぐずぐずしていると
俺の携帯から着信音がした

ストーリーメニュー

TOPTOPへ