息もできない
第18章 悪いのは誰なのか
圭太に肩を抱かれていた俺を春陽が圭太から引き剥がそうとする
「俺が家まで送るよ」
「大丈夫です」
圭太はきっぱりと言い切って俺をまた腕の中におさめた
「それでは大崎主任、こんな時間なので気をつけてお帰りください」
それは暗に春陽に送れと言っているようなもので春陽は圭太を睨みながらも引き下がった
「直、行くぞ」
圭太に言われて俺は歩き出す
するとすぐに春陽が近くまで来て俺の耳元で
「電話するから。絶対出て」
と囁いた
なんだかそれも辛くて返事出来ずにいると
「お願い」
と言われて
俺は頷いた
「早く、直」
圭太に促されて歩き出したけどその後もずっと背中に春陽の視線がささっているようだった
家の前で圭太とは別れた
最後まで大丈夫か、と心配されたんだけど一人になりたいって言ったら引き下がってくれた
春陽……電話するって……
何話すんだろ
ソファの上で横になりながら考えるけど一つの一番悪い話しか思いつかなくて
でも弁解して欲しい
違うよ、まだ俺は直のこと好きだ
って言って欲しい
俺は携帯を握ったまま意識を手放した
「俺が家まで送るよ」
「大丈夫です」
圭太はきっぱりと言い切って俺をまた腕の中におさめた
「それでは大崎主任、こんな時間なので気をつけてお帰りください」
それは暗に春陽に送れと言っているようなもので春陽は圭太を睨みながらも引き下がった
「直、行くぞ」
圭太に言われて俺は歩き出す
するとすぐに春陽が近くまで来て俺の耳元で
「電話するから。絶対出て」
と囁いた
なんだかそれも辛くて返事出来ずにいると
「お願い」
と言われて
俺は頷いた
「早く、直」
圭太に促されて歩き出したけどその後もずっと背中に春陽の視線がささっているようだった
家の前で圭太とは別れた
最後まで大丈夫か、と心配されたんだけど一人になりたいって言ったら引き下がってくれた
春陽……電話するって……
何話すんだろ
ソファの上で横になりながら考えるけど一つの一番悪い話しか思いつかなくて
でも弁解して欲しい
違うよ、まだ俺は直のこと好きだ
って言って欲しい
俺は携帯を握ったまま意識を手放した