息もできない
第18章 悪いのは誰なのか
春陽目線
2・3日前からかな
直の様子が可笑しいのには気付いていた
それでも無理に問いただそうとしなかったのは、本当に辛いのなら直から俺に言ってくれるだろうという過信があったからだ
二人きりのときは大体いつも通りの態度だったし特に気にしていなかったんだが
「ねぇ春陽。今日の夜会える?」
と言われたときに直の不安そうな感じが伝わって来て、側にいてあげたほうがいいのかもしれないって一瞬思ったけど
今日の先約も、悩みを抱えた大切な人で
「ごめん。今日はちょっと、用事が」
って断ってしまった
何の用だったか聞いてみると
「会いたかっただけ」
と言われ
「ほんとごめん。埋め合わせするから」
納得したフリをするしか俺には出来ることがなかった
直と付き合い始めてからもう一ヶ月近いのだが、俺は直との距離の取り方を上手く出来なくて悩んでいた
最初は直はネガティブだから不安にさせるようなことをしないようにしようぐらいにしか考えていなかった
誕生日のことがあって俺が直に想像以上に愛されていることと直が自分の中に抱え込んでしまう性格であるということを知った
これがわかったから上手く付き合えると思ったのだが
徐々に直にハマっていく俺は嫌われるのが怖くて嫉妬も上手く出来ずそれを伝えることも出来なくて
2・3日前からかな
直の様子が可笑しいのには気付いていた
それでも無理に問いただそうとしなかったのは、本当に辛いのなら直から俺に言ってくれるだろうという過信があったからだ
二人きりのときは大体いつも通りの態度だったし特に気にしていなかったんだが
「ねぇ春陽。今日の夜会える?」
と言われたときに直の不安そうな感じが伝わって来て、側にいてあげたほうがいいのかもしれないって一瞬思ったけど
今日の先約も、悩みを抱えた大切な人で
「ごめん。今日はちょっと、用事が」
って断ってしまった
何の用だったか聞いてみると
「会いたかっただけ」
と言われ
「ほんとごめん。埋め合わせするから」
納得したフリをするしか俺には出来ることがなかった
直と付き合い始めてからもう一ヶ月近いのだが、俺は直との距離の取り方を上手く出来なくて悩んでいた
最初は直はネガティブだから不安にさせるようなことをしないようにしようぐらいにしか考えていなかった
誕生日のことがあって俺が直に想像以上に愛されていることと直が自分の中に抱え込んでしまう性格であるということを知った
これがわかったから上手く付き合えると思ったのだが
徐々に直にハマっていく俺は嫌われるのが怖くて嫉妬も上手く出来ずそれを伝えることも出来なくて