息もできない
第18章 悪いのは誰なのか
その日の晩
俺は直に言ったとおり用事でとある居酒屋にいた
「ハル!ここだ」
「ーあぁ」
俺のことをハルと呼ぶのは1人しかいない
「待たせたか?朗」
「いや、 たいして待ってねえよ」
目の前にいるのは幼馴染の黒澤朗だ
実は今日は朗に呼び出されて来ていた
席についてとりあえず適当な酒を頼む
乾杯して一息ついたところで
「で?今日は何の用事で俺を呼び出したんだ?」
「ん………あぁ…」
珍しいな
朗が言いにくそうにしている
「朗?」
「お前に…謝らなきゃいけないことがある」
俺が先を促すように呼びかけると返ってきたのは俺への謝罪があるという突然の告白だった
「朗が、俺に?」
俺何かされたか?
俺は首を傾げながら考えてみるけど全く思い当たるものがない
あえて言うなら誕生日に呼び出されて手の甲を思い切り殴られたぐらいで
「思いつかないな」
「そりゃそうだ。直接お前には関係してないことだからな」
焦れったいな
早く言え
俺がそう思っているのが通じてはいるのか朗はちゃんと話そうと口を開いてしかし言いづらいのかまた閉じてを繰り返していた
「朗…」
俺がため息交じりに呼びかけると
「本当に、悪い」
と謝られた
俺は直に言ったとおり用事でとある居酒屋にいた
「ハル!ここだ」
「ーあぁ」
俺のことをハルと呼ぶのは1人しかいない
「待たせたか?朗」
「いや、 たいして待ってねえよ」
目の前にいるのは幼馴染の黒澤朗だ
実は今日は朗に呼び出されて来ていた
席についてとりあえず適当な酒を頼む
乾杯して一息ついたところで
「で?今日は何の用事で俺を呼び出したんだ?」
「ん………あぁ…」
珍しいな
朗が言いにくそうにしている
「朗?」
「お前に…謝らなきゃいけないことがある」
俺が先を促すように呼びかけると返ってきたのは俺への謝罪があるという突然の告白だった
「朗が、俺に?」
俺何かされたか?
俺は首を傾げながら考えてみるけど全く思い当たるものがない
あえて言うなら誕生日に呼び出されて手の甲を思い切り殴られたぐらいで
「思いつかないな」
「そりゃそうだ。直接お前には関係してないことだからな」
焦れったいな
早く言え
俺がそう思っているのが通じてはいるのか朗はちゃんと話そうと口を開いてしかし言いづらいのかまた閉じてを繰り返していた
「朗…」
俺がため息交じりに呼びかけると
「本当に、悪い」
と謝られた