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息もできない

第18章 悪いのは誰なのか

買い物に来たのは前に春陽と来たところとはまた違うショッピングモール

「直、どっか見たい店ある?」
「んー…どうしよ……」


ショッピングモールのパンフレットを眺めながら俺が唸っていると


あ、ここ


「ねぇ春陽、ここは?」

俺が指差したのは知ってる人は知ってるブランド服のお店

「うん?洋服?」
「そう。俺このお店でよく買うんだ」
「直服買いたいの?」
「ううん。春陽の」


だって春陽が着てるの俺のだし、流石に汗とかかいてそろそろ大丈夫だと思うから


「あぁ、直の服だからか」
「うん。流石にシンプルすぎるしサイズもちょっと小さいし」
「俺は別にこのままでもいいけど」


食い下がる春陽に俺は初めてわざと誘惑?してみた

すす、と腕に寄り添って上目遣いを頑張る

「俺が、選びたいの」

強調するようにゆっくり言うと何故か春陽より周りから小さなざわめきが聞こえる


それもそうだよね、男同士で…
でもなんか楽しいぞ?


「わかった」


流石に外でキスはできないからか春陽は俺の頭を一撫でした

楽しいな


何故か周りが騒がしい中、俺たちは目当ての店に向かって歩き出した

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