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息もできない

第18章 悪いのは誰なのか

「それは?」
「一緒に寝るとか、恥ずかしい……から……」


俺の羞恥心はもう限界で、春陽の(そういえば結局買った服に着替えてないから俺の)服の裾を掴みながら、額を胸元にぽすん、とつけた


また黄色い声が聞こえるけど、無視無視
いいんだもん、俺の春陽なんだから


そしたら春陽は俺の頭を一瞬撫でて


「そんなの慣れだよ。それに、同じ屋根の下にいるのに別々で寝る方が許せない」


って言われた


それは確かに


妙に納得して、俺たちは寝具売り場に向かった

そして


「直、これは?」
「んー…」
「微妙?こっちは?」


春陽は次々提案してくれるんだけど


どれもデカイ…


春陽が聞いてくるものは全部キングサイズのベッドで、俺は不満そうな声を漏らしていた


「うーーん……」


なんでキングサイズのベッドが不満かってそれは
あんまり大きいと離れて寝なくちゃいけないじゃん


でも恥ずかしくて理由も言わずに唸っていると春陽は

「サイズが不満?」

と聞いてきた

「え…なんでわかったの?」
「ん?なんとなく」

もしかして理由もわかってりして?


「なんでキングサイズじゃ嫌なの?」


流石にそれはなかった

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