息もできない
第18章 悪いのは誰なのか
でも春陽はずっとにこにこ笑っていて
俺は口を尖らせた
「……わかってるんでしょ、理由」
おかしいもん
俺が不機嫌な時にいつもはそんなにこにこしてない
すると春陽は俺の顔を覗き込んで唇に指で触れた
「この口で聞きたいんだけどな?直」
「………いじわるだ」
「たまにはね」
そういう春陽も嬉しそうで俺はどうせ恥ずかしいこと言うんだから心の内をぶちまけてやろう、と寝具売り場の真横のカーテンの見本がたくさんかかっているところに春陽を引っ張って行った
「直?」
それから周りをよーく確認して人目がなくなったところで
「えいっ」
俺は春陽と一緒にたくさんあるカーテンの中に潜り込んだ
「!」
ちょっと驚いた顔をしている春陽に構わず俺はぎゅ、と抱きついた
条件反射なのか驚いていたはずの春陽は自然と俺の頭に手を添える
「……」
「直?」
「春陽と近くで寝られないような大きなベッドは嫌」
顔を見られないように春陽の胸板に埋める
良い匂い
春陽の匂いだ
匂いに安心して羞恥心はどこへやら
俺が春陽の腕の中にすっぽりとおさまっていると
春陽が俺の腰を強く引き寄せた
「大きいベッドじゃだめ?」
俺は口を尖らせた
「……わかってるんでしょ、理由」
おかしいもん
俺が不機嫌な時にいつもはそんなにこにこしてない
すると春陽は俺の顔を覗き込んで唇に指で触れた
「この口で聞きたいんだけどな?直」
「………いじわるだ」
「たまにはね」
そういう春陽も嬉しそうで俺はどうせ恥ずかしいこと言うんだから心の内をぶちまけてやろう、と寝具売り場の真横のカーテンの見本がたくさんかかっているところに春陽を引っ張って行った
「直?」
それから周りをよーく確認して人目がなくなったところで
「えいっ」
俺は春陽と一緒にたくさんあるカーテンの中に潜り込んだ
「!」
ちょっと驚いた顔をしている春陽に構わず俺はぎゅ、と抱きついた
条件反射なのか驚いていたはずの春陽は自然と俺の頭に手を添える
「……」
「直?」
「春陽と近くで寝られないような大きなベッドは嫌」
顔を見られないように春陽の胸板に埋める
良い匂い
春陽の匂いだ
匂いに安心して羞恥心はどこへやら
俺が春陽の腕の中にすっぽりとおさまっていると
春陽が俺の腰を強く引き寄せた
「大きいベッドじゃだめ?」