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息もできない

第19章 前回とは違うのです

家に帰って春陽に『無事到着!』とメールする

営業時間内にメールが返って来るなんて思ってないから俺は返信を待つ間お風呂に入ったり、録画しておいたドラマを見たりして時間を潰した


12時を少し過ぎた頃、俺の携帯が着信を知らせた


「はい、もしもし」
『俺』
「ふふ、どこの俺様ですか?」


俺はまた茶化す


『直が意地悪だ』
「ごめんね?」
『いいよ。直なら』


そんな会話をしていると春陽が思い出したように言い出した


『そういえば直』
「うん?」
『直の上司に大崎さんていただろ?』
「うん。最近無断欠勤してるの」
『その大崎さん、今日店に来たぞ?』
「………え?」


どういうこと?


「な、んで?……なんか、具合悪そうとか何かなかった?」
『いや、特に何もなかったと思う。1人で来て、飲み物だけ頼んで飲んで帰って行ったけど?』
「えぇー。春陽話しかけられたりしなかった?」
『注文の時と会計の時ぐらいしか会話はしなかったけど』


なんでだろ?
大崎さんこっちにいることはいるのかな?
会社の人が家にも電話とかしてるって言ってたのに
最近帰ってきたとか?

わかんない


「なんでだろう?」
『さぁ…?』


圭太か田中さんあたりに連絡してみようかな?

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