息もできない
第26章 番外編「St. Valentine's Day 」
結局店を閉める頃にはチョコレートやクッキーは3桁に届きそうな量になった
「流石!すごいですねぇ」
嫌味なのかなんなのか俺を茶化してくる副店長を軽く睨んでため息
「恋人がいるから困るんだけどな」
「贅沢な悩みですね」
贅沢なもんか
本気で困ってるっていうのに
俺は誠意の欠片も見せられないこの状況の情けなさに再びため息をついた
クローズのための片付けをしていると携帯がメールの着信を告げる
それは直からの助けを求めるメールで、思わず頬が緩んだ
まったく
忘れ物ないよって朝言ってたのに
そんなに急いでたのか?
俺がメールを返していると、それを見ていたうちの副店長様が見せつけるように大きなため息をついた
「はーーー……」
「何?」
「いいですよ。後はやっとくんで、帰って下さい」
「え?」
「メール。谷口さんからでしょう?バレンタインなんですから早めに帰ってラブラブして来ていいですよ」
結局俺はその優しさに甘えて早く帰宅したってわけ
でも直とラブラブするとどころか、逆にすごく怒らせてしまっているんだけど
どうするかな
顔を顰めて床を睨んでいた直は突然立ち上がると寝室に入って行ってしまった
「流石!すごいですねぇ」
嫌味なのかなんなのか俺を茶化してくる副店長を軽く睨んでため息
「恋人がいるから困るんだけどな」
「贅沢な悩みですね」
贅沢なもんか
本気で困ってるっていうのに
俺は誠意の欠片も見せられないこの状況の情けなさに再びため息をついた
クローズのための片付けをしていると携帯がメールの着信を告げる
それは直からの助けを求めるメールで、思わず頬が緩んだ
まったく
忘れ物ないよって朝言ってたのに
そんなに急いでたのか?
俺がメールを返していると、それを見ていたうちの副店長様が見せつけるように大きなため息をついた
「はーーー……」
「何?」
「いいですよ。後はやっとくんで、帰って下さい」
「え?」
「メール。谷口さんからでしょう?バレンタインなんですから早めに帰ってラブラブして来ていいですよ」
結局俺はその優しさに甘えて早く帰宅したってわけ
でも直とラブラブするとどころか、逆にすごく怒らせてしまっているんだけど
どうするかな
顔を顰めて床を睨んでいた直は突然立ち上がると寝室に入って行ってしまった