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息もできない

第29章 番外編「Happy Birthday」


「正解ッ!直、誕生日おめでとう」
「俺も忘れてたのに……ありがとう圭太。本当に嬉しい」
「幼馴染みとしては、誕生日祝いトップは譲れねぇよな」
「前日だけどね」
「細かいことは気にすんな」


紙袋を受け取ってみると、意外と軽い


「見てもいい?」
「どうぞ」


カサ、と小さな音を立てながら紙袋を開けると


「わぁ、すごい!かっこいい!」


中に入っていたのは小さな箱に入ったタイピン


「いいだろ?好きそうだなって思って」
「俺の趣味わかってるぅ」
「当然」


箱から出して眺めていると、俺の喜びように満足したのか圭太が笑う


「使ってくれよ」
「もちろん」


すごい綺麗
こんなに綺麗なの見たことない


「直、眺めてんのもいいけど、早く行かないと三浦さん心配すんだろ」
「えっ!あ……」


確かに


「じゃ、俺もそろそろ帰るわ」
「圭太、本当にありがとう」
「あぁ。俺の誕生日期待してる」
「頑張ります!」


俺のやる気に満ちた返事にまた笑った圭太が「じゃーな」って言いながら遠ざかっていった


早速祝ってもらっちゃった
やっぱり嬉しい

あーーますます春陽のプレゼント楽しみになってきたなぁ

早くお店行こう

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