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息もできない

第30章 番外編「恋人達の聖夜」


俺の言葉に「そうですか」と笑う黒澤さん


「ありがとうございます。ここで少し待ってみます」
「そう、ですか」


寒いのに
こんなところで待ってくれるなんて、優しい人だなぁ

圭太、いい人と結ばれたなー……


「あの、これっ……良かったら使って下さい」
「使い捨てカイロ? いいんですか?」
「俺もう帰るだけなんで、どうぞ!」
「じゃあ、遠慮なく。ありがとうございます」


俺が差し出した使い捨てカイロを受け取って笑った黒澤さん、やっぱりいい人だ

それから黒澤さんとは別れて、1人帰路についた


なんだか、あんなラブラブっぷり見せつけられたら俺も春陽に会いたくなっちゃったな

外で待ったりしたら怒るだろうから、しないけど


よし! じゃー帰って晩御飯豪華なの作る!
いや待てよ……帰り遅いならシンプルなのがいいのかも

ううんやっぱり豪華なの作る!
日付超えちゃっても、クリスマスやる!

プレゼントも、「直も忙しいだろうし、お互いなしにしよ」って言われたけど用意する!!

よし、買い物行こう!
カップルだらけとか、知らない!


俺は仕事が終わって緩んでいた気合いを入れ直して駅近くのショッピングモールに向かった

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