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息もできない

第10章 そして始まります

ちゅ、と軽いキスをされた

もー…なんか、恥ずかしい
空気が甘い……

さらに顔に数箇所キスされてから身体を優しく抱き締められた


「明日、会社だっけ?」
「うん」
「あの、アイツには近づくなよ?」
「ハルヒ」
「何?」
「大好き」
「俺も」



包まれた体温が温かくて

少しだけ当たるハルヒの吐息がくすぐったくて

この時間がすごく大切で素敵なものだと思った



けど


ハルヒは、他の人ともこういう時間をたくさん過ごしてきたんだろうなぁ、なんて考えて

自分が嫌になって

必死に何も考えないように念じて
深い眠りの中に落ちて行った

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