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薫子の先生な日常

第3章 スクールカウンセラーさんと。

夏休みに入ると、私とTは休み中の職員研修について準備をすすめ お互いの思考や志向を理解できるようになっていた。

「先生さあ。」

熊のようなTを見上げる。

「今日、ちょっと疲れているでしょ。」

まるでクイズの答えを探るように Tは言う。

「あたり。」

私は ちょっとため息をついて答える。

見破られることは、
繕えない怖さより
わかってもらえる安心と
分かられてしまう、という不思議な感じに
とって代わられていた。

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