
♢Fallen Angel♢
第1章 APPETIZER
ジュースのパックを握ったまま寝息をたてている唯を見て
「唯たん寝ちゃってるよ」
「また?」
隣に体を沈めて、空になったパックをテーブルに置いた。
赤く染まった頬を見て、着たままの小さなコートを脱がし、ブランケットを掛けようとすると腕が引き寄せられ、小さく唇が重なる。
「だめ…唯が起きるじゃない」
呟くと肩を抱かれ
「もう少しだけ」
唇が重なり音をたてて舌が絡み合う。
甘い声が漏れると、ワンピース越しに胸をなぞる。
胸元に触れる指先を絡めるように握り、ゆっくりと唇を離すと
「おあずけって言ったのに…」
手を引かれ寝室に入ると、後ろから抱きしめられ、ワンピースの裾をたくしあげると指先が滑り込む。
「ちょっと…待って。だめだったら」
ベッドに倒れ込むと、首筋を舌が這い
「我慢できないよ」
耳元で甘く囁く。
寝室のドアがゆっくりと開き
「…しゅん?」
ブランケットを引き摺りながら瞼を擦っている。
体が離れ、取り繕うように
「唯、おやつ食べる?」
小さく頷く体をリビングに連れ出してソファーに座らせると、小さな袋に入ったスナック菓子を持たせた。
寝室に戻ると駿はベッドにうなだれていて、 髪をそっと撫でると寝室からバスルームに直接抜けてバスタブに湯を張り、寝室に戻ると
「駿、唯とお風呂入ってきて」
「またオレ?別に構わないけど…」 ベッドから降りるとリビングのドア越しに
「唯たんお風呂だよ。一緒に入る?」
「はいる」
ソファーから飛び降りると駆け寄って駿の膝に絡みつき、重く引き摺りながらバスルームに連れて行った。
扉が閉まると鏡台に向かい、いつもより控え目にメイクを終え髪にアイロンを当てた。
クローゼットからドレスとクラッチバッグを選んで引っ張り出し、大きめのバッグに詰め込んだ。
リビングに戻り、ソファーにバッグを置いてキッチンに立つと手際よくソースを作り、野菜を千切って簡単なサラダを作っていると
「ママ」
勢いよく飛びついてくる。
タオルを頭から被り、濡れた髪から雫が滴り落ち、カーペットに幾つもの染みを作る。
「唯たんそのまんまじゃ風邪ひいちゃうよ。こっちにおいで」
構って欲しいのか、捕まえようとすると腕から逃げ、甲高い声を上げてはしゃいでいる。
「唯」
大きな声に小さく体が跳ね、動きが止まると腕を掴んで強引にタオルで濡れた髪と体を拭った。
「唯たん寝ちゃってるよ」
「また?」
隣に体を沈めて、空になったパックをテーブルに置いた。
赤く染まった頬を見て、着たままの小さなコートを脱がし、ブランケットを掛けようとすると腕が引き寄せられ、小さく唇が重なる。
「だめ…唯が起きるじゃない」
呟くと肩を抱かれ
「もう少しだけ」
唇が重なり音をたてて舌が絡み合う。
甘い声が漏れると、ワンピース越しに胸をなぞる。
胸元に触れる指先を絡めるように握り、ゆっくりと唇を離すと
「おあずけって言ったのに…」
手を引かれ寝室に入ると、後ろから抱きしめられ、ワンピースの裾をたくしあげると指先が滑り込む。
「ちょっと…待って。だめだったら」
ベッドに倒れ込むと、首筋を舌が這い
「我慢できないよ」
耳元で甘く囁く。
寝室のドアがゆっくりと開き
「…しゅん?」
ブランケットを引き摺りながら瞼を擦っている。
体が離れ、取り繕うように
「唯、おやつ食べる?」
小さく頷く体をリビングに連れ出してソファーに座らせると、小さな袋に入ったスナック菓子を持たせた。
寝室に戻ると駿はベッドにうなだれていて、 髪をそっと撫でると寝室からバスルームに直接抜けてバスタブに湯を張り、寝室に戻ると
「駿、唯とお風呂入ってきて」
「またオレ?別に構わないけど…」 ベッドから降りるとリビングのドア越しに
「唯たんお風呂だよ。一緒に入る?」
「はいる」
ソファーから飛び降りると駆け寄って駿の膝に絡みつき、重く引き摺りながらバスルームに連れて行った。
扉が閉まると鏡台に向かい、いつもより控え目にメイクを終え髪にアイロンを当てた。
クローゼットからドレスとクラッチバッグを選んで引っ張り出し、大きめのバッグに詰め込んだ。
リビングに戻り、ソファーにバッグを置いてキッチンに立つと手際よくソースを作り、野菜を千切って簡単なサラダを作っていると
「ママ」
勢いよく飛びついてくる。
タオルを頭から被り、濡れた髪から雫が滴り落ち、カーペットに幾つもの染みを作る。
「唯たんそのまんまじゃ風邪ひいちゃうよ。こっちにおいで」
構って欲しいのか、捕まえようとすると腕から逃げ、甲高い声を上げてはしゃいでいる。
「唯」
大きな声に小さく体が跳ね、動きが止まると腕を掴んで強引にタオルで濡れた髪と体を拭った。
