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♢Fallen Angel♢

第3章 **

強引に仰向けに倒されると駿を睨みつけ
「だめだったら」
「怒っても可愛いだけだよ」
微笑むと蓮の頬を手で挟み、唇を小さく重ねる。
羽織ったままのニットを避けて、ベビードール越しに胸の周りをなぞり、指先で摘まむように先端を転がすと
「こんなに硬くして」
硬くなった先端をベビードール越しに口に含んで軽く噛む。
「やだ…だめ…」
「こういうの好きな癖にどうしてダメって言うの?」
胸を弄りながらベビードールを体から剥がし、肌が露わになると硬くなった先端を貪るように舐めまわす。
腰のリボンも解き、指先を滑り込ませてなぞると
「こんなに濡らして…」
指先を這わしては離すのを繰り返す。
甘い声が漏れると
「先に舐めてあげるね」
脚を広げると頭を埋もれさせ、舌を這わせる。
ゆっくりとなぞる舌に体の奥が締め付けられる。
指先の浸食を許すと掻き回され、その度に反応して腰が上下する。
「もう…だ…め…」
絶頂を迎える前で指先を体から抜き、濡れた指先を蓮の頬に這わせる。
「どうして欲しいかって言って。何がどこに欲しいの?」
頬を赤らめ、指先を噛みながら首を横に振る。
「可愛い。蓮の恥ずかしがる顔好きだよ」
唇が重なると、突然の着信音に体が反応する。
ディスプレイには
『源さん』
駿の体を強引に押しのけて、携帯を手にリビングまで逃げ、裸のままソファーに体を沈め、呼吸を整えて電話に出た。
「珍しいね。お昼に電話くれるの。どうしたの?」
『今から会えない?』
電話口から風切り音と一緒にオイルライターを弾く音が聞こえ、運転中だと気付く。
「大丈夫だよ。直ぐに行くね」
思わず声が弾む。
『じゃあ、いつもの店で』
「うん。分かった」
寝室に戻ると駿に抱きしめられ、指先が背中をなぞる。
「やめて…」
肩を押され、腕を剥がされるとふてくされた様子で駿がベッドに転がった。
見向きもせず鏡台に座り、化粧を終えるとクローゼットを開けてワンピースを取り出した。
「客から?」
「…うん」
背中を向けたまま下着をつけ、ワンピースに着替えた。
「でも何だか嬉しそうに見えるけど?」
「そんな事ないよ。面倒な客だから直ぐに行かないと…後のことよろしくね」
「それは構わないけど…唯たんの買い物はどうするの?」
「帰りに適当な店で買ってくるから」
「適当って…」
振り向かず、小説をバッグに放り込んでマンションを後にした。


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