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♢Fallen Angel♢

第3章 **

「どうかした?」
突然の源の声に体が跳ねそうになる。
気付かれないようにバスローブ下の胸元を庇った。
「先にベッドで待ってて」
「…うん」
言われるままベッドで小さく座った。
枕元に置いたままにしてあるタバコを手に取ると、咥えて一緒に並べてあったデュポンで火をつけた。
青白い煙が高い天井に昇っていく。
吸い終わるとタバコを灰皿に押し付け、柔らかなベッドに転がった。
シャワーを終えた源が濡れた髪をタオルで拭い、色気を漂わせながら蓮の隣に座った。
髪を撫でられて体を起こすと、ひとまとめにしていた髪のクリップを外され、ベッドに倒されると柔らかく唇が重なった。
舌が浸食し、熱く唇が重なる。
唇から首筋へ舌を這わせると胸元の違和感に気付き、指先で強くなぞると赤くなった痣を露わにする。
「どこで遊んできたの?こんな子供みたいな痣を作って」
「これは…」
身動きが取れないように源に押さえつけられると片腕で首を絞められ、頬が熱を帯びて体が痺る。
意識が遠のきそうになり、無意識に剥がそうとした腕の力が抜ける。
「嘘ついても分かるんだよ。蓮は悪い子だね」
腕が離れるとベッドから床に転げ落ち、へたりこむと咳き込んだ。
声を絞り出して
「…違うの」
「何が違うの?」
腕を引っ張られベッドに転がされる。
「悪い子はお仕置きしないとね」
腕を押さえつけられ、バスローブを強引に剥がし堅くなった胸の先端を強く噛まれると小さな悲鳴があがる。
指先が太ももを滑り、陰部へ浸食すると激しく掻き回す。
甘い声を漏らすとうつ伏せに押さえつけられる。
「ほら、腰をあげて」
腰を掴むと奥へ突き上げられ、鈍い痛みが走る。
激しく揺らしながら敏感になった肌を掌で何度も叩く。
「蓮は誰のものか教えて?」
「…源さ…んだよ…」
叩かれる度、体が跳ねる。
「次また嘘ついたら分かってるよね?」
「…う…ん」
源は大きなため息を漏らすと、中で脈を打ちながら勢いよく吐き出した。
体から離れるとマネークリップに挟んだ現金を投げるようにベッドに置き
「もう帰っていいよ」
「…うん」
動きの鈍くなった体を起こしてマネークリップから現金だけを抜き、バッグにしまうと着替えをしてマンションを後にした。
歩く度、中の熱いものが下着を濡らす。

気紛れに手渡される現金をどう受け止めればいいのだろう…
養育費のつもりなのだろうか?
それとも…

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