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♢Fallen Angel♢

第4章 EPICUREAN

目を覚ますと駿が背中を向けて寝息をたてていた。
サイドテーブルの目覚ましの赤いLEDが急かす。
乱れた下着を直して慌てて手近にあったニットのワンピースに着替えると
「唯、起きて」
丸まった唯の体を揺する。
「ほら」
強引に起こして床に立たせる。
瞼を擦りながら揺れる唯の体に服を着せてダウンを羽織らせると蓮は小さな鞄を肩に掛け、ピンクの服の入った紙袋を唯ごと抱えると慌ただしく家から出た。
歩道の前で唯を温もりごと下に降ろすと、冷たい風邪が体温を奪っていく。
手で体を擦りながらニットだけで出てきたことを後悔した。
暫くすると幼稚園バスがゆっくり近づき、目の前で停まるとドアが開き
「おはようございます」
エプロン姿の女に軽く会釈すると
「これ、お遊戯会の服が入ってるので」
紙袋と一緒に小さな鞄も渡した。
「お預かりしますね。お遊戯会の練習、唯ちゃん頑張ってるんですよ。よかったらご家族でいらしてくださいね」
「…はい」

家族と言っても…

マンションの部屋に戻ると寝室のドアが開き
「おかえり」
「起きてたの?」
「さっき起きたんだよ」
駿は瞼を擦りながらあくびを漏らし、蓮の隣に来て腰に手をまわすと抱き寄せる。
腰を這う指先が胸元まで辿り、大きな膨らみを揉む。
「…だめだったら」
蓮が体を捩ると押さえつけるように抱きしめて
「明日って言ったの蓮でしょ?」
太ももに指先を滑り込ませる。
「…ちょっと…だめ」
悪戯に駿の指先が弄ぶ。
唇が重なるとニットを捲り、胸を揉むと硬くなった先端をつまむ。
蓮は、体のバランスが崩しながら小さな甘い声を漏らす。
「ベッドがいい?それともここでする?」
耳元で甘く囁く声に首を振ると
「ここでいいよね?もう我慢できないよ」
剥ぎ取るように蓮の服を脱がすと、駿も着ていた服を乱暴に脱ぎ捨てた。
「先に気持ちよくして」
浅くソファーに座る駿の体に頭を埋めて、なぞるように舌を肌に這わせる。
「もっと吸って…」
咥えて吸い付きながら指先で扱く。
音を立てながら舐めると、駿がため息を漏らす。
蓮の髪を指先に絡めて撫でると
「蓮の胸に挟んで舐めてみて」
駿の言葉に唇を離すと
「…何で?」
「だって蓮の胸柔らかいんだもん。きっと気持ちいいと思うんだ」
顔を歪めて嫌がる蓮の肩を掴むと、下着越しに熱くなったものを胸に押し付ける。
「ほら、舐めて」

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