
星光学園物語 -性行為認知校の実情-
第6章 傲慢の堕落
翌日、私は覚悟を決めて星光学園まで来た。
とんでもない所に配属になってしまったと思う。
パンフレットに書くくらいだから実際にやっている事なのは間違いない。
周りには私と同じように電車で学園に通ってくる生徒が何の疑いを持つでもなく学園に向かっている。
この子達があのパンフレットに書かれた内容の教育を受けている子達。
とてもそんな風には見えない。
どこにでもいる普通の高校生達に見える。
「すみません。宮本椎名さんで宜しいでしょうか?」
校門の前まで来ると一人の男子学生が声をかけてきた。
整った顔立ちで如何にも好青年と言った感じの雰囲気だ。
何かスポーツでもやっているのか、制服に身を包んだ体は適度に引き締まっているように見える。
「そうですけど、貴方は?」
私の名前を知る事に疑問を持ちながらも問い掛ける。
「ご挨拶が遅れました。僕は三年の前田悠斗です。今日は宮本さんを案内するようにと言われてお待ちしていました」
挨拶と同時に軽く頭を下げる前田君。
彼の印象とは別に私は少し考えてしまう。
生徒にこんな事をさせるというのはどうなんだろう。
「あの、どうかされましたか?」
「ごめんなさい。先生に案内されるものだとばかり思っていたので」
「この学園ではこういう事は生徒が行うんです。目上の方と接する機会を増やそうという試みだそうです。ご迷惑でしたか?」
これも教育の一環。
そう言われてしまったら私には言い返す言葉が見つからない。
「そんな事ないわ。じゃあお願い出来る?」
「はい。宜しくお願いします。宮本先生」
「先生」という言葉に少し緊張しながら私は校門をくぐった。
とんでもない所に配属になってしまったと思う。
パンフレットに書くくらいだから実際にやっている事なのは間違いない。
周りには私と同じように電車で学園に通ってくる生徒が何の疑いを持つでもなく学園に向かっている。
この子達があのパンフレットに書かれた内容の教育を受けている子達。
とてもそんな風には見えない。
どこにでもいる普通の高校生達に見える。
「すみません。宮本椎名さんで宜しいでしょうか?」
校門の前まで来ると一人の男子学生が声をかけてきた。
整った顔立ちで如何にも好青年と言った感じの雰囲気だ。
何かスポーツでもやっているのか、制服に身を包んだ体は適度に引き締まっているように見える。
「そうですけど、貴方は?」
私の名前を知る事に疑問を持ちながらも問い掛ける。
「ご挨拶が遅れました。僕は三年の前田悠斗です。今日は宮本さんを案内するようにと言われてお待ちしていました」
挨拶と同時に軽く頭を下げる前田君。
彼の印象とは別に私は少し考えてしまう。
生徒にこんな事をさせるというのはどうなんだろう。
「あの、どうかされましたか?」
「ごめんなさい。先生に案内されるものだとばかり思っていたので」
「この学園ではこういう事は生徒が行うんです。目上の方と接する機会を増やそうという試みだそうです。ご迷惑でしたか?」
これも教育の一環。
そう言われてしまったら私には言い返す言葉が見つからない。
「そんな事ないわ。じゃあお願い出来る?」
「はい。宜しくお願いします。宮本先生」
「先生」という言葉に少し緊張しながら私は校門をくぐった。
