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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第6章 傲慢の堕落

「世話役会に所属する際、生徒達には進路の希望を書いてもらうんです。大学ではなく、その先の就職先の。そして、出資者の方は各業界でもお金のある方々なので」
「なるほどね」

 つまりパイプ作りになるって事ね。
 既にやりたい事が決まっている子ならそれは確かに重要な事のように思う。

「そろそろ次に行きましょうか。今日中に全部回らないといけないので」
「ごめんなさい。行きましょう」

 この部屋は注意が必要だ。
 私は頭の中にインプットして部屋を後にする。



「そろそろ授業が終わりますね」

 廊下を歩きながら前田君が腕時計で時間を確認する。
 私も自分の時計で確認すると確かに前田君の説明で聞いた最後の授業時間の終わりが近付いている。


 次に案内された部屋も私には驚愕だった。
 前田君によると来校された保護者向けの部屋らしい。
 こっちは個室ではなく大部屋のようだったが、中には入れないという。
 分厚そうな扉の向こうからは喘ぎ声のような声が聞こえる気がして私は前田君を急かしてその部屋を後にする。



 想像以上だ、この学園。
 生徒や先生だけじゃない。
 役員や保護者までも取り込んでいる。


「ああああんっ!!!!」
「きゃっ」


 急に耳に飛び込んで来た声に私は驚いた。

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