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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第6章 傲慢の堕落

 翌日から前田君と協力して学園の実情を調べ始めた。
 前田君の証言を元に犯罪行為がないか、そして現状を纏めた資料を作った。
 交番では相変わらず中年男性が女子生徒と性行為をしている。
 私はそれを出来るだけ聞かないようにしながら作業を進めた。




 そうしている間だけは、なんとか淫猥な音も独特の臭いにも耐えられた。





 作業を始めて丸一週間が経過した。



 その時は在校生だけではなく、卒業生にまで範囲を広げて犯罪行為がなかったか調べていた。
 現在行われている犯罪行為については、偶然、生徒会の子が連れてきた一人の男子生徒とその証言を元にした女子生徒からの証言で裏が取れた。
 その男子生徒の発言によると、過去にも同様な事があったという。
 だから私は調べる範囲を卒業生にまで広げたのだ。



「失礼します」
「あ、前田君。いつもありがと」
「いえ、一緒に頑張りましょう」


 笑顔で私の隣に腰を下ろす前田君。
 授業が終わると前田君が合流してくれて一緒になって調べる。
 前田君は他にも仕事があるだろうに、毎日、必ず顔を見せてくれて。
 それが私の心の支えになっていた。

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