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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第2章 知名と長の堕落

「お疲れ様です」


 私が体育館裏から渡り廊下に戻るとそこには七緒が待っていた。
 私が尾崎君に奉仕しているのを見てここで待っていたようだ。


「真壁君はどうなったの?」
「とりあえず特別交番で事情を話していると思います。彼は加害者であり被害者でもありますから情状酌量はあるかもって言ってました」
「そう。明日の準備の方は?」
「それが案の定、予行練習という名目で乱交が始まってまして」


 七緒は私の質問に的確に答える。
 普段なら怒らなければならない所だけど今回に関しては都合が良かった。


「良かったわ。明日の祭、少し趣を変える事にしたの」
「どういう事ですか?」
「詳しくはまた話すけど、在校生も受け入れる事にしたのよ。規模も大きくなるわね。乱交の区切りがついたら彼らにも手伝ってもらえばいいわ」
「……はあ。分かりました」


 七緒はまだ理解していないような感じだったが、私に同意した。
 今ここで理解してもらおうとは思わない。
 私はそのまま第一体育館に足を向けた。


 不思議と気分は明るかった。

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