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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

 保護者会が始まるまでの僅かな間、富子さんとお喋りをしながら時間を過ごした。
 富子さんはこの星光学園の卒業生らしく、親子でこの学園に通うらしい。
 頼りになりそうな富子さんに少し安心する。
 これから何かあった時は相談しようとさえ思えた。


「お待たせいたしました。保護者会を始めさせて頂きます」


 流石に進行は先生が務めるよう。
 それでも生徒達の姿も見える。
 サポートか何かをするのであろう。


「まず初めに校長より挨拶をさせて頂きます」


 司会の先生の言葉に初老の男性が壇上に登る。
 校長を務める人にしてはそれでも若く見える。


「本日はお忙しい中、集まっていただき誠にありがとうございます。今後皆さまの大事なご子息を預から………‥」


 挨拶と短めの話を終え、校長が壇上を降りる。
 続いて、担任の紹介があり、それぞれの先生が短く挨拶をする。
 顔合わせという意味合いが強そうな今回の保護者会。
 来て良かったと思った。
 ここまでは。


 私が驚いたのは再び壇上に上がった校長が教育方針を話し始めた頃である。

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