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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

 学校のすぐ近くの喫茶店に入る。
 頭の中で色々と聞きたい事を整理するが、全然終わりそうにない。
 それだけ聞きたい事が山のようにあった。


「私はコーヒーをお願い」
「おんなじで」


 適当に注文を済ませ、店員の人が席を離れると富子さんはスッと足を組み私の方を見てくる。


「それでどうしたの?」
「それが……」


 まだ話す内容が決まってない。
 いったいどこから聞くべきだろうか。
 しばしの沈黙が流れる。
 先に口を開いたのは富子さんだった。


「まさかとは思うけど、知らなかったの?この学校の事」


 私の態度で気付いたのか富子さんがそう聞いてくる。
 私は小さく頷く事しか出来ない。


「あー。それで今日の校長先生の話を聞いて驚いちゃったんだ。知らなきゃ当然といえば当然よね」


 富子さんはそれで納得したようで運ばれてきたコーヒーに口をつけた。

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