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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

「中村さんは今日まで知らなかったんですよね?この学園の事」
「なんで、それを?」
「視線や仕草で分かりますよ。もうこの役職について長いので」


 近藤君はあくまで優しく私に語りかける。
 私は抵抗出来ず、目の前で繰り広げられる光景にただただ唖然とするしかない。


「大丈夫ですよ。他にも知らなかったはいらっしゃいますから。それでもこの通りです」


 目の前で行われる行為の中に嫌がる素振りをする人は確かにいない。
 それどころか楽しんでいるようにさえ見える。


「僕達くらいの歳の子供を持つ保護者の方ってもう旦那さんや奥さんとあまり行為をしないでしょ?したいと思っても相手にしてくれない場合だってあります。そう言う時には学園にいらして下さい。いつでも相手して差し上げますから」


 近藤君の身体が密着してくる。
 私は首だけ振り返ると近藤君は優しく微笑んでいた。
 近藤君の手がそっと肩から降り始める。
 ゆっくりと腕を撫でるようにしながら、私の事を見つめる。


 私はそこまで性欲の強い方ではない。
 でも確かに夫とご無沙汰なのは事実。
 そんな時に若い近藤君みたいな子にこんな風に女として扱われたら堪らなくなる。


「ダメよ。こんな事」


 それでも私は近藤君を拒絶して離れた。

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