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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第3章 心配と狂乱の堕落

 身体を離して振り返った私に近藤君は淋しそうな顔を見せる。
 まるで本当に好きな人に振られたみたいな顔。


「僕達はあくまでも望まれた場合に相手をするだけです。中村さんが嫌だと言うなら僕からは何もできません」


 淋しそうな顔でそんな風に言う近藤君。
 ダメよ。そんな顔したってダメ。
 私には夫がいて、近藤君と歳の変わらない娘だっている。
 それなのにこんな浮気みたいな事、出来るわけない。


 そう思うのに、身体は熱くなってくる。
 耳に届く卑猥で甘美な音が、
 近藤君の淋しそうな顔が、
 私の思考を麻痺させる。


「近藤君?」
「なんでしょうか?」
「この事、夫にはバレないわよね?」


 私何を言っているんだろう。
 許されるはずないのに。


「大丈夫ですよ。中村さん、いえ彩花さんは今日保護者会に来た。それだけです」


 優しく微笑む近藤君。
 私はゆっくりと目を瞑って唇を差し出した。

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