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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第5章 健気と従順の堕落

 私は渡された資料を手に自分の席に戻った。


 少しだけ迷う。
 世話役会と名のつく組織に所属した事はない。
 経験のない私がそんな名誉ある世話役会でやっていけるのか不安だった。

 こんな事になるなら教師世話役会にくらい参加してみれば良かったとさえ思う。

 この学園が性行為認定校だと知っても私は必要最低限の行為しかしていない。
 個人で望んでする機会はなかったし、私を求めてくる男子もいなかった。

 だから不安。
 役員世話役会に入れば当然そういう行為をする機会は増える。
 果たして私にそんな事が出来るんだろうか。

 地味に努力を重ねる事しかとり柄のない私にこんな話が来る事はないと思っていただけに気持ちが定まらない。




 でもこれは間違いなく転機。
 受けなければ今までと変わらない日常を送って卒業するだけ。
 学力に見合った大学に入って、就職して働く事になる。

 それでいいの、私?
 良くない。


 私にだってやりたい事はある。
 このチャンスを生かせばやれる可能性も高い。
 なら迷う事なんてないじゃない。




 この話、受けよう。




 私はそう決めて入会に必要な書類を記入していった。

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