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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第5章 健気と従順の堕落

「やあ、好ちゃん」
「おはようございます」


 部屋に入ると既に男性、小池さんはワインを飲んでいた。
 中年の男性とは思えない引き締まった体に神々しいくらいに輝く金色の髪。
 その風貌と性格のギャップに初めてお相手した時私は驚いた。


 小池さんは来校されると私を待つ間、必ずワインを飲んでいる。
 しかも学園に置かれた少しだけ高いワインではなく、自前で持ってくる目が飛び出すくらい高いワインをまるで水でも飲むみたいに飲む。
 それが小池さんという人だ。


「何度見ても君はいいね。さ、座りなさい」
「失礼します」



 私は頭を下げてから隣に腰掛ける。
 慣れた様子で小池さんは私の肩に腕を回す。



「それで、好ちゃん。こないだ頼んだあれ、着て来てくれた?」


 小池さんは早速と言わんばかりに私に聞いてくる。
 それは前回来た時、最後に小池さんに頼まれた物だ。


「は、はい」
「そっか、そっか。ま、それは後の楽しみにしておこうかな」


 小池さんは満足そうに笑うとワインを一気に飲み干した。

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