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星光学園物語 -性行為認知校の実情-

第5章 健気と従順の堕落

 元に戻った小池さんはその後も調子よく喋ってくれてワインも進んだ。
 私は一緒に飲めないけどグラスが空になるとワインを注ぎながらまた失礼な事をしたらいけないと思って真剣に小池さんの話をちゃんと聞いた。



「好ちゃん、本当に健気だね?」
「そう、ですか?」


 仕事の愚痴から急に話題が私の事になって首を傾げる。
 私はただ当たり前のようにやっていたから。




「そうだよ。さっきからちゃんと話を聞くようにしてるでしょ?」
「それは、失礼がないようにと思って」
「そういうの、健気って言うんだよ。俺、そういうの好きだよ」



 急に小池さんが真顔になってそんな風に言うから無意識に顔が赤くなってしまって私は思わず顔を逸らした。



「そういう反応、可愛いな。食べたくなる」


 小池さんはいつの間にワインを置いたのか両手で私を後ろから抱き締めてきた。

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